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うつ病の症状と経過

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うつ病の症状の段階を、次の考え方でご説明します。
 「前駆期」といって「うつ病になりかかっている状態」をうつ病の段階ととらえ、この、「前駆期」に、「極期(急性期)」、「回復期」加えた3段階でとらえる方法を採用します。 

前駆期 

仕事や学業など、日常のパフォーマンスが低下し始めます。 
しかし、この段階ではまだ動けなくなるわけではなく、かろうじて仕事をこなすことができるので、単なる身体の不調だと認識し、自分がうつ病に向かっているとは本人でも気づきにくい段階です。

また、この段階は何かしらの「引き金」が引かれることによって
発生することが多いのです。
例えば、冠婚葬祭、異動、引っ越し、出産など、
生活環境が大きく変わる機会が引き金になります。

つまり、前駆期が発生していなくとも、
もとより本人がうつ症状を呈する段階にまで至っている可能性があります。
それを「気づかせる」引き金となっているのが
生活環境の変化などの大きなライフイベントです。
したがって、気づいたとき、前駆期が始まっています。
何かしらのきっかけがあって、いきなりうつにはなりません。
うつというのはストレスの蓄積で起こるものであり、
いくら順風満帆な人生を送っていたとしても
うつを引き起こせるだけのストレス蓄積量があれば、発症します。

発症するまでは潜伏しており、まだ症状としては表面化しておりません。
そして、発症するタイミングは対照的に「いきなり」なので
それがうつによるものだと想像しづらく、
「きっと少し疲れているだけだ」で終わらせてしまうケースが多いのです。

そう、「疲れているだけ」と思い込んでしまいます。

極期(急性期)

ここまで段階が進んでついに、症状が自分ひとりでは
抑えきれないものに発展していきます。

前駆期ではパフォーマンスの低下で済んだものの、
この段階では社会生活を送ることが困難なので、
部屋で寝たきりになる状態が続いたり、
公的の場所で思ってもみないような奇行に走ったり
(いきなり発狂して泣き出したり、逆に完全に沈黙するなど)するので、
周囲の人間にも異常がはっきりとわかるので
意外にも、治療が必要ではないかと考え始めるのが、本人よりも
 周囲の人間によるものであるケースもかなり多いです。

回復期

極期は継続的な投薬治療によって、
あらゆるうつ症状を改善していく時期となります。
この回復期は少しずつ快方へ向かっていき、
病状が落ち着くと社会生活への復帰も望めます。

しかし、うつ病による自殺はこの回復期に最も多く発生します。
実際、思考に余裕が出てくると、
絶望感や焦燥感に襲われて、囚われてしまいます。

原因としては、自分が自分を客観視さえできないぐらいにまで、
今まで休み続けていたこと、
周囲が「病状が良くなった」
と誤解し、注意が薄れたことで
「自分がこんなありさまだったからみんなに嫌われたのかもしれない」
といった気負いこみが
なまじ思考にゆとりができたぶん
一気に解放されその衝動に駆られることが考えられます。

この時期は、内面と正直に向き合って、
自身のアイデンティティの建て直し(再構築)
と考えて、今後の生き方をもう一度決める大切な時期と思ってください。

回復期が上手く通過できたらうつ病の症状からは
ひとまず回復したと見てよいでしょう。

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