インフルエンザワクチンを打つべきか?
インフルエンザワクチンは、どの程度効くのでしょうか。
前回は、「前橋レポート」という大規模な調査の一部を
挙げてみましたが、ワクチン否定派側の意見でした。
それでは、肯定派はどうでしょうか。
ワクチン接種によって、インフルエンザに対する免疫がついた、
発症を抑えたり重症化を防いだ、という意見も多くあります。
ある病院での医師と患者の会話です。
違う症状で診察に来て、その終わり際に、
医師:「インフルエンザの予防接種はどうしますか?」
患者:「毎年、職場で打っているんですが、
今までかかったのことはないです。」
医師:「仕事では多くの人と接しますか?」
患者:「はい」
医師:「それなら、仕事中にインフルエンザに感染していたかも
しれません。たまたま症状が悪くならず、風邪と思ったくらいで」
患者:「そうですか。でも・・」
患者の方は、今回インフルエンザの予防接種に抵抗があるようです。
患者:「病院では言いにくいのですが、
『インフルエンザワクチンはいらない』
という本を友達から借りてみたんです」
医師は、ワクチンの悪い面だけを書いているのでは?と思って
「ワクチンは、確かに副作用もありますから、
慎重になるのは分かりますよ」
ここで医師は、ワクチンのメリット・デメリットを話しました。
・インフルエンザワクチンは、毒性を弱めたウイルスを体内に入れて
抗体を作ることにより、その種類のインフルエンザに備える
「何十本もワクチンを接種すると、ワクチンの毒性が
免疫力を上回って体調崩しますよ」
・65歳以下では、70~90パーセントくらいの予防率
「持病のある人、高齢者は、30パーセントくらいです」
「ただ、重症化は 50パーセントくらい防ぐので
老人施設では、それなりの効果は期待できますね」
「そのインフルエンザワクチンの効果は上記の予防効果ですが
他の種類のウイルスや風邪には効果がないので、その場合は
体調を崩して風邪の症状がでます」
・インフルエンザワクチン接種の副作用(副反応)には
10パーセントくらいで、腫れ、赤み、頭痛、発熱があり
ごくまれに、重い副作用や死亡例がある
「インフルエンザの重症化や周囲への感染リスクと、
副作用による体調のリスクと、比較して検討してください」
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